あれは、私がコンサルタントとして活動を本格的に開始して30日ほどが経過したときのことでした…8月のとても暑い時期のことです。
私は、7月上旬から準備を開始し、その準備期間からアドバイスをいただいている先輩コンサルタントたちとミーティングをしていました。
「新しい案件が入りそうだ!」
…と先輩コンサルタントの一人が、意気揚々に話を始めました。一緒にいたメンバーは
「それは素晴らしい!」
「これでしばらく仕事に困らないね!」
「どうやったら、そんなチャンスに巡り会えるの?」
などと、まだ確定した仕事ではなかったのですが、すでに正式に受注したかのように、そこにいた全員が、彼を祝福しているところでした。(しかし、その1ヶ月後、急展開し失注にするとは…)
その光景を目にした私は、私のコンサルタントとしてのデビュー直後の状況を報告するには、最高の瞬間だと確信しました。そこにいた全員を前にして、私は自信たっぷりに「近況報告があります!」と手を挙げました。すると、一人の先輩コンサルタントが…
「どうした?なかなか契約が取れないという悩みでもあるんじゃないかい?デビュー直後は、みんなそんなもんだよ。」と、クスクス笑い始めました。
それを見て、他のメンバーも笑いました。まだ30日ほどしか経過していないこともあり、彼らは、デビュー間もない私が全く契約を獲得できていないと思い込んでいました。
「そうそう、デビュー直後はね、仕方ないよ。実績ゼロで普通の経歴しかないんだから、そんなもんだよ。」と、別の先輩コンサルタントも言い始めもしました。
「私たちだって、営業や、SNSやブログを頻繁に更新してがんばっているんだからさ!それを継続的にやって、はじめて仕事を受注できるんだよ。」と、自慢気に大きな声で言う先輩もいました。他にも…
「だって、まだデビュー直後で、実績もゼロだからね…でも、私たちがコツを教えていることもあって、格好はさまになっていて良い感じだね!コンサルタントって感じがするよ!」
「開始直後だし、ここは、まず定番の無料お試しで、お試しの無料コンサルティングでもしたらどうかな?みんな、どう思う?デビュー直後は、まずそれで実績を作るようにしているからね。」
と得意げに話す人など、先輩コンサルタントたちは、それにうなずきさらに盛り上がりました…

先輩コンサルタントたちは、実績・経験ゼロで普通の経歴の私がさっそく顧問契約を獲得し、その後は、
ほとんど営業しないで紹介で仕事を獲得していることを知らずクスクス笑っていた。しかし、私が現状を話すと…
その嘲笑の中、私は大きく深呼吸をし、先輩コンサルタントたちが盛り上がっているのを遮るように、「いや、ちょっと待ってください。私が話したいのは…契約取れないという話ではなく…」と口を開きました。
すると、先輩コンサルタントの一人から「じゃ、何の話だろ?まさか、契約がいっぱいで仕事がさばきれません!なんて言うんじゃないよね~」と声が聞こえました。
「おもしろいじゃないか!」「そんな話あれば聞いてみたい!でも、きっとそれって全部、実績作りように無料で受けたものなんじゃないの?」と呼応する声があり、その場にいた一同、笑いのうずに巻き込まれました。しかし…
仕事の獲得状況を話し始めると…
私が、活動開始30日ほどの状況を説明すると…先輩コンサルタントたちは、水を打ったように静まり返りました。それまで起きていた笑いは魔法のように彼らの口から消え去りました。
1社目の顧問契約の内容から話し、その顧問料(20万円/月)や条件について伝えました。その場にいた先輩コンサルタントたちが、急いで息を呑むのが聞こえてきました。息ももらさず、私の話に引き込まれていきました。
続けて、同じような顧問契約をした2社目…3社目…の状況、次に出てきている案件を伝えると、その間は、周囲の人間の存在は忘れてしまうくらい静まり返ってしました。
まるで、時間も場所も…息ももらさぬ先輩コンサルタントたちの存在も忘れてしまうくらいの静けさでした。

数分前までの先輩コンサルタントの嘲笑がやみ、私の独壇場になり、息ももらさず私の話に注目。
「地道な営業不要」「SNSやブログの更新不要」「友人・知人への声掛け不要」で仕事の獲得ができたと報告。
私は、あまりの静けさに、自分の住む現実世界が次第に薄れ…ぼんやりとしてきて、現実のものではなくなったように思えました。それくらい静まり返り、自分の話し声だけが耳に入ってきました。
その先輩コンサルタントたちの姿を見て、これまで常識だった思っていた…仕事の獲得には、「地道な営業がなければダメだ!」「SNSやブログを毎日投稿しないとダメだ!」「紹介してください!と、とにかく友人・知人に声を掛けないとダメだ!」という、先輩たちからのアドバイスは夢だったのではないかと思ってきました。
それと、もう一つ忘れてはならいない…
先輩たちから強調して聞かされた“3つの注意点”…「実績ゼロだから、まずは無料でなければ顧仕事を獲得できない」「実績ゼロでは顧客は獲得できない」「資格ゼロで仕事を獲得できない」とアドバイスされたことも夢だったのではないかと思ってきました。いや、夢ではなく、間違いだったのかもしれません…
“実績ゼロでも売り込まずに紹介で自然に売れ続けている状態”になっている自分を見て、むしろ先輩コンサルタントたちが、私の言葉が夢に感じているようでした。
完全なる勝利!
すると、突然の拍手の嵐で、その場が沸き返りました。本格活動開始から30日ほどで、「どうやって顧問先を、月20万円で3社獲得できたのか?」を話そうとしましたが、その音でかき消されました。
気がつけば、私は、興奮した先輩コンサルタントたちに囲まれていました。どれほど興奮していたか!ある先輩は私へ「素晴らしい!」と大いなる祝福を表し、熱狂的になって私に「スゴい!スゴい!」と何度も言いました。誰もが喜びの声をあげ、
「なぜ、すでに顧問先が3件もあるって教えてくれなかったの?」
「どんな方法を使ったの?」
「密かに営業したり、SNSで投稿を頻繁にしたりしていたの?」
と、矢継ぎ早に質問してきました。私はその質問に
「私は、ほとんど営業していません。SNSには久しくログインすらしていません」と答えました。
「冗談でしょ?」と、さっきまで意気揚々に自分のことを話していた先輩コンサルタントは、悔しそうな顔をしながら、私を疑うようにこう言いました。
「君は、みんなが知らないアカウントでSNSの投稿やブログを書いたりしていたんだよ!間違いないよ!ずいぶん前から、隠れて仕込んでいたんじゃないの?」
だから、私は…
「私は、自分の紹介用のwebページを作ったくらいで、SNSはメッセンジャーアプリを連絡手段として使う程度で、投稿は久しくしていませんけど…(汗)」
と気まずそうに言いました。だから、そのまま話を続け「先輩たちを驚かそうと思って内緒にしてきました」と伝え、先輩コンサルタントたちに、私はこう聞きました。
「“実績・経験・資格ゼロでも…ほとんど売り込まずに紹介で自然に売れ続ける方法”があるという話を聞いたことはありませんか?」
それを聞いた先輩コンサルタントたちは、もちろん興味は示したものの…あまりに都合の良い話なので「そんな上手い話あるのかい?」と、信じたいけど疑うような顔で言いました。

「“実績・経験・資格ゼロでも…ほとんど売り込まずに紹介で自然に売れ続ける方法”がある
という話を聞いたことはありませんか?」と私は先輩コンサルタントに質問した。
「あります!その証拠が私の今の状況です!」と答えました。
しかも、その方法は、とてもシンプルでカンタン、そして素早くできるにも関わらず、誰もが願う「紹介だけで仕事が途切れない状態になる」と言える状況になるもので…
私がSNSなどでがんばって投稿しなくても…営業をしなくても…私の「専属営業マン」が勝手に契約を運んでくるようなものでして…