マーケティングコンサルタントって?
マーケティングコンサルタントは一体何をしているのか?・・・
マーケティングという言葉がかなり一般化していますが、この実態を説明するのは非常に難しく、話す人によって領域の捉え方が違うのではないかな?と思っています。
先日、ファミリーマートのCMO(Chief Marketing Officer)である足立光さんのセミナーを拝聴していましたが、P&Gジャパン、ワールド執行役員などを経て、2015年から日本マクドナルドにて上級執行役員·マーケティング本部長としてV字回復。スマートニュースのアドバイザーなどもされていた足立さんの説明がとてもシンプルでしっくり来ました。
そのマーケティングの概念が、『CEO(Chief Executive Officer)からバックヤードの仕事を抜いたもの!』ここで言うバックヤードとは財務とか人事とか総務のことを言っています。もちろん採用でもマーケティングを使うことはあると思いますが、経営の最高責任者の業務からバックヤードを抜いたものという説明はとても分かりやすい。
日本でやはり一番マーケティングが得意な会社と言えば、誰もが知っているP&Gですよね。
足立さんもそこのご出身。大手企業のマーケティング担当などをされている方は、P&G出身者がとても多いことでも有名です。僕がとても尊敬している、ロート製薬の肌ラボという商品を100億円の売上まで持ってき、『顧客起点マーケティング』の著者でもある西口一希さんもP&G出身。
少し話がそれましたが、マーケティングの概念はとても大きいのです。商品開発ももちろんマーケティングの一部です。なのであなたがもし、マーケティングコンサルタントとしてご飯を食べていっているとかこれから個人事業主として、マーケティングコンサルをして行くというのであれば、経営の事を理解していないとなかなか難しいという事になります。ブランディングという言葉も定着していますが、これもマーケティングの一部ですね。
そう考えるとどうですか?マーケティングコンサルタントとして報酬をいただいて行くのは、かなりハードルが高いと思いませんか?
そういう時はどうすればいいか?このブログをずっと読んでいただいている方には簡単な答えになると思いますが、マーケティングの要素を因数分解していき、本当に自分が得意な領域でコンサルタントとしてやっていけばいいという事です。
ざっくり分けても、顧客ニーズに合った商品を企画・製造する、
その商品を作るための市場調査を行う、それを販売するためのセールス戦略を組み立てる、
プロモーションの組み立てを行い実行するなど多岐にわたります。市場調査するのも、狙う市場がどうなっているのか?競合の戦略は?実際の見込み客のニーズやウォンツはどうなっているのか?などここでもかなりの情報を集めていく必要があります。
戦略を組むと一言で言っていますが、市場調査で得た情報の中で、どのマーケットを狙って行くのか?その中でどのようなターゲットを狙って行くのか?そのターゲットに明確な強みを押し出していける要素は何か?競合他社との明確な優位性は何か?ターゲットのどの悩みや欲求に訴求して行くのか?なども考えて行く訳ですね。
そこから4Pへ展開していきます。
product(商品)price(価格)promotion(広告などの販売方法)placement(販路)ですね
最近は4Cなどとも言われています。
Customer value(顧客価値)Cost(コスト)Convenience(利便性)Communication(顧客とのコミュニケーション)です。
これはどのような商品や業界で展開して行くかで使いやすい方を選んでいただければ良いと思いますが、マーケティングと言っても一概にどんな仕事をしているかというのが説明難しいのは、一部の要素を上げても、これだけのものがあるという事。
ですので、あなたが狙いやすいマーケットで高利益が取れて、あなたの最も得意とする領域で、マーケティングコンサルタントをする事をお勧めします。
例えば、あなたが元化粧品の会社で働いていて、売れる商品の開発企画のノウハウがあるのであれば、化粧品業界のヒット商品を作るコンサルタントになった方が、確実に仕事が取りやすいという事です。マーケティングコンサルティングやってますということでプロモーションをしてうまく行く人は、知名度のある人は別としてなかなかいないという事です。
余談の話になりますが、海外の大手企業のマーケティング担当として採用されやすいのは、実は中小企業のマーケティング経験が多数ある人が多いそうです。これは限られた予算で知名度のない商品や会社を売るという難易度の高い事をやっているので、理解できますよね。
P.S.あなたの戦える場所はどこですか?